現在は子育てと仕事が忙しく中断していますが、過去ダンスを習っていました。元々は趣味で習い始めたものでしたが、習っている教室のレベルが高かったこともあり、どんどんのめり込んでいってしまい、数年後には年に数回の公演にも出演させてもらうようになりました。
公演前は毎日のようにリハーサルがあります。仕事が終わった後、夕方から夜の10時過ぎまで頑張って練習です。家に帰ってくると話すもの嫌なくらいに疲れ切っていました。
初めて公演に出してもらうことになった時のことです。たぶん今までの習い事とは桁違いの練習時間と、他のメンバーに比べてダントツにヘタクソなことへの不安、慣れないリハーサルでガチガチに緊張していたこともあり、リハーサルに入って1か月後に坐骨神経痛になりました。踊るどころか立っても座っても痛みが走ります。ひどい時には悪い方の右足を地面につけると腰までピキーンッと鋭く痛みます。
とりあえず馴染みのマッサージの先生のところに駆け込みました。お灸をして鍼をしてマッサージをしてもらい、リハーサルの合間にアイシングをするように言われたので、真冬にもかかわらず保冷剤で腰をアイシングしていました。どんなにかぶれてもとりあえず湿布を貼り続けました。仕事はデスクワークなのですが、椅子に普通に座っていると痛みが激しくなるので、椅子の上に正座をして毎日仕事をしていました。
すごく上手で重要なパートをガシガシと踊る子ならともかく、一番ヘタクソなのにこんな怪我をしてしまい、ろくに練習ができずもう本当に針の筵です。先生や他のメンバーたちはものすごく気遣ってくれましたが、とにかく申し訳なくて暇さえあれば謝っていました。
公演前日、腰の状態はさらに悪化して、リハーサルの時にラストのお辞儀をすることもできませんでした。明日は本番だというのにどうしたらいいんだろうと途方に暮れ、他のメンバーにどうしてもだめならここに行きな、と痛み止めを打ってもらえる病院を紹介してもらい帰宅しました。
朝、目が覚めると、なんだかいつもと身体が違います。身体が普通に起こせるのです。起き上がって腰を色々な方向に動かしたりジャンプしたりしてみますが、まったくどこも痛くもかゆくもないのです。いったい何が起きたのか自分でもまったくわかりません。自分だけでなく先生もメンバーも本当に驚いていました。そして無事に公演を終えることができました。
勝手に坐骨神経痛が治ってしまったのは、本番をなんとかしなければならないという精神力だったのか、それともそもそもの腰痛の原因が精神的なものだったのか、今でもそれはわかりません。しかし身体と精神って深くつながっているんだろうなと思うと同時に、身体の不思議さを身をもって体験した貴重な体験になりました。